07/29 (木)更新
企業が採用活動で行っている適性検査とは?
新卒社員や中途社員を採用する際に「適性検査」を行う事は一般的になってきたのではないでしょうか?
この適性検査は企業と学生との間にある溝を埋めるために行われます。
学歴や経歴に自身がない方でもこの適正検査を受ける事によって、就職活動に勝ち残る事が出来ます。
今回は就活生が知っておくべき企業が適性検査を実施する目的や、問題の対策についてご紹介します。
また適正検査の種類や性格診断によって、企業が応募者のどのような事が分かるかを説明していきます。
適正検査とは
就活や転職の試験内容として使われる「適性検査」とは、その人の能力や性格が、入社後の職務に適しているかどうかを判断するものです。
適性検査とは、企業が新卒採用をおこなう際に、その学生が企業が求める条件に合致している入社後に活躍できる可能性があるかどうかを見極めるため、その基準となるものを調べるための検査です。
適性検査を通じて企業側はおもに以下のような項目をチェックし、採用に役立てています。
・一般常識や学力があるのかを図るため
・応募者の人間性を知るため
・応募者を公平に評価するため
・初期選考で就活生をふるいにかけるため
・採用後の配属を決めるため
・今後のキャリア開発の材料にするため
就活において、企業は面接を通して学生の能力や人柄を判断しようとします。
しかし、どんな採用担当者でも相手を評価する際には必ず主観が入りますし、就活生も自分の能力や性格をきちんと伝えきれるとは限りません。
適性検査は、こういった企業と学生との間にある溝を埋めるために行われるのです。
つまり、偏差値や学歴といったものを抜きとして、誰しもが平等に扱われる為に存在しています。
企業が適正検査をする理由とは
適正検査の目的とは採用担当者の人的資源の削減と採用活動の信頼性を上げることにあります。
それぞれの企業が独自に就活生の能力を判断する試験を作るとなると、問題の作成やその答えを基にした判断基準を定めることは非常に手間のかかる作業になってしまいます。
その作業に割く人材や時間を考えるととても効率が悪くなってしまいます。
更に、適性検査の判断を下す人が複数居てしまってはその判断基準が不明瞭なものになってしまう危険性もあります。
かねてから用いられてきた適性検査にはその歴史の長さだけ受験してきた就活生も多く居るので統計に基づいた判断ができ、信頼性が高いと言えます。
この統計に基づいた判断は知能や学力においてだけでなく性格診断にも優れていて、受験者の潜在的な性格や将来のポテンシャルも判断することができるという強みもあります。
適正検査と能力検査で把握できること
就活や転職の試験内容として使われる「適性検査」とは、その人の能力や性格が、入社後の職務に適しているかどうかを判断するものです。
適性検査では、以下の3つの特性が判断基準となります。
そして、適性検査には、大きく分けて「能力検査」と「性格検査」の2種類があります。
「能力検査」で把握できること
能力検査でわかるのは、被験者の「知能」「一般常識」「論理的思考力」等が分かります。
問題は企業にもよりますが、幅広い各分野から問題が出されますので受験者の純粋な能力値を示す事が出来ます。
「性格検査」で分かること
性格検査では、その名の通り受験者の性格が持つ特性や、順応性などがわかります。
組織に属し、業務を行うにあたって被験者が問題なく行動出来るかを測る事が出来ます。
適正検査に落ちる人の特徴とは
適正検査や性格検査に落ちてしまう人の特徴を解説していきます。
企業の採用担当者も受験者もどのような特徴の人が落ちてしまうのかを理解しておく必要があります。
能力検査編
適性検査の能力検査、つまり学力検査で落ちてしまう人にはどういったパターンがあるのでしょうか。
能力検査では時間配分が非常に重要な科目になります。
制限時間内でいかに多くの問題を解けるか、ではなく全ての問題を解ききることが大切です。
もちろん一つの問題をしっかりと考えて、正確に答えていくことも大切でしょう。
しかし時間配分に失敗し無回答の問題を作ってしまうことのほうが全体として見ると大きな損失に繋がってしまいます。
分からない問題は時には直感で答えて次の問題に取り掛かることも大切です。
問題の内容を把握して次に同じ問題が出題されたときに素早く解答できるよう心掛けましょう。
また能力試験に対して準備不足の状態で試験に挑んではいませんか?
事前に自分が受ける企業がどのような試験を採用しているかを知っておくことも重要な対策の一つです。
この試験では前述でも述べたように受験者の基礎的な能力と、問題に対する対応力が見られていると言われています。
事前準備を行い臨機応変に対応していきましょう。
性格検査
次に適性検査の性格検査で落ちてしまう人に見られる傾向を見ていきましょう。
性格検査では受検者の性格だけでなく将来のポテンシャルも判断していると書きました。
またその人がどの部署でどのような仕事に向いているかの判断材料に用いられる場合もあります。
この性格検査では、よく自分をよく見せようとついつい見栄を張ってしまったり、思ってもないような選択肢を選んでしまう人も非常に多くいらっしゃるかと思います。
ESからもその人となりは読み取れますし、会って直接話す面接ならなおのことです。
よく見せようと思い、性格検査で自分お性格と全くかけ離れている項目を選んでしまうと直ぐに嘘がばれてしまいます。
また選択肢で極端すぎる項目を選ぶこともあまり良くないと言えます。
それが本当の自分の性格であるなら良いのですが、このような試験の場合極端な解答を選んでしまうケースが多くあります。
例えば「絶対に自分の意見は曲げない」で「よく当てはまる」を選んでしまうと企業に頑固すぎるイメージを持たれてしまう可能性があります。
あくまで正直に自分の性格に従って選ぶ事が、企業に合格する為の秘訣であると言えるでしょう。
主な適正検査の種類とは
企業が採用選考の際に応募者についてより深く知るために実施するのが、適性検査です。
これまでは新卒採用の為に行われてきましたが、近年では中途社員の採用の際にも活用される事が多くなってきています。
では、適正検査にはどのような種類があるのかを解説していきます。
SPI試験
リクルートキャリアが販売する適性検査で「SPI」と呼ばれています。
使用している企業もたくさんあり、就活生にも広く知られているスタンダードな適性検査のひとつです。
言語・非言語と、性格適性検査の2種類から成り立っています。
大手やグローバルな企業によってはこれらにくわえてSPI英語を実施するところもあります。
就活生にとって受講する機会がもっとも多い適性検査になるため、きちんと対策をしておきましょう。
CAB・GAB
この試験の内容は暗算や係数、法則性に関係する問題が出されます。
これらはシステムエンジニアやプログラマなどの職種を採用する際に利用されます。
またGABは適性検査のなかでも難易度がもっとも高いとされ、コンサルティング、金融、商社など、地頭のよい学生を求める企業が実施することが多い傾向があります。
CUBIC
CUBICは、株式会社CUBICが販売する適性検査で、能力検査(言語、数理、論理、理系、英語)と性格検査の2種類から成ります。
特徴として、能力検査の内容はおもに中高で習ったレベルの問題が広く出題される傾向にあります
地頭のよさをはかるというよりも、人の気質や素質、コミュニケーション能力や性格などを可視化することを目的としています。
そのため、チームで働いたり動いたりすることが多い職種で利用されることが多いといえます。
玉手箱
「玉手箱」は日本SHL社が提供している適性検査です。
出題内容は「計数(数学)」「言語(国語)」「英語」の3パートとなっています。
問題の出題パターンは計数3種・言語3種・英語2種の計8種類があります。
会社の傾向や求める人材像に合わせ、問題を組み合わせて出題するのが玉手箱の特徴です。
幅広く問題があるので、不正が行いにくく、適用している企業が多くあります。
会社によっては、英語の試験は行わない場合もあります。
まとめ
適正検査と能力検査についての解説をしました。
この二つの検査を採用活動い取り入れる事によって、基礎能力の高い人材を採用する事が出来ます。
また性格検査で「性格」や「特性」を把握しておく事によって、早期退職の防止やキャリアアップの筋道も立てやすくなります。
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